ブランド情報 時間:2023年4月10日
ROGER DUBUIS(ロジェデュブイ)は、同名の時計師が設立した時計メーカーです。芸能人も多く愛用。
創業は1995年、ロンジンやパッテックフィリップといった一流メーカーにて経験を積んだ時計職人ロジェ・デュブイが、カルロス・ディアスと組んでスイスのジュネーブにて「SOGEM S.A.」という企業を起ち上げたのがはじまりです。
ロジェデュブイは設立当初から自社一貫製造にこだわり、パーツのひとつまで自社で手がけるマニュファクチュールブランドとして運営し、「シンパシー」と「オマージュ」という2つのモデルでデビューを果たしました。
伝統的技術とアヴァンギャルドなデザインで成功を収めたロジェデュブイは、2001年にジュネーブのメイランにて新たな本社社屋となるマニュファクチュールを建設し、2002年には「ゴールデン・スクエア」という新作を発表しました。
さらに2003年には「フォローミー」を発表します。このモデルはロジェデュブイの独創的なデザインを模倣するメーカーに対して”Follow me(ついてきてみろ)”という意味が込められているというエピソードもあります。そして2005年には、ブランドを代表するコレクションとなる名作「エクスカリバー」を発表しました。
2008年には、ヴァシュロン・コンスタンタンやボーム&メルシエを要するリシュモングループに入り、世界中へネットワークを拡大します。2016年には銀座に日本初となる旗艦店もオープンしました。創業からわずか20数年ながら、一流ブランドとして名を轟かせています。
ロジェデュブイの腕時計は、機械式ムーブメントの製造に徹底したこだわりを持っているのが特徴です。定番のラウンドケースはもちろん、スクエア型やレクタンギュラー型といったさまざまな形状のケースにピッタリと合うムーブメントを製造する技術力を有しています。
また、スイス政府およびジュネーブ州による12の厳正な条件をクリアしたムーブメントにだけ与えられる「ジュネーブ・シール」を全てのモデルに与えられており、最高の品質であることを証明しています。
ロジェデュブイは製品特徴が大きく分けると二つあります。一つ目は「独創性」。
ロジェデュブイの腕時計を始めて見て、そのデザインにまず驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
こういった一目見て他社とは違うデザインも特徴的ですが、加えて、供給数を限定しています。
戦略的に稀少価値を発生させると同時に、種類を多様化することで「オンリーワンの腕時計」という特別感をも発生させているのです。
近年は生産数を以前よりも多めに増やしてはいますが、新品・中古問わず依然として入荷が難しいブランドであることに変わりはありません。
いったん経営から離れたのち、再び当ブランドの顧問として復活した天才時計師ロジェデュブイ。
2017年10月、79歳でこの世を去りました。
「オンリーワン」なデザインと「ナンバーワン」な本格機械式時計製造に携わってきた氏の作品の数々、そして偉業は、紛れもなく価値あるものの一つとして連綿と受け継がれていくことでしょう。
おしゃれで大胆、でも時計マニアも納得の逸品を生み出し続けるロジェデュブイ、今後も目が離せないブランドのうちの一つです。
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