ブランド情報 時間:2023年6月3日
ロレックスのミルガウスの魅力とは。ロレックス ミルガウスを徹底解説
ミルガウスは、ロレックスが耐磁時計として開発した特殊な時計だ。 需要の減少から一度は生産中止となったが、時代の流れとともに耐磁性が見直され、復活後は初期モデルがヴィンテージとして高値で取り引きされている。 優れた耐磁性能を備えるため、多くの部品に特別仕様のパーツを採用していることが特徴的だ。
ロレックス ミルガウスは、1950年代に発表された耐磁時計です。医師や極地冒険家のように、磁気の影響を受けやすい職種のために作られました。ミルガウスは、ロレックスの他のモデルとは大きく異なる革命的なモデルです。独特な性質をもっていますが、根強い人気を誇っているのも事実です。
そんなミルガウスとは、具体的にどのような時計なのでしょうか。
ロレックス ミルガウスは誕生から2回のモデルチェンジを経ており、3つの世代にわけられます。
初代のロレックス ミルガウスであるRef.6541が発売されたのは、1956年です。磁気を帯びやすい環境でも使用できる耐磁時計として誕生しました。インナーケースを内蔵していて重量感があります。当時の時計の中では大型であり、ケースのサイズは37mmでした。なお、最初は回転ベゼルを備えていましたが、後から固定式のポリッシュベゼルに変更されています。秒針に「稲妻針」とよばれるジグザクしたデザインが取り入れられているのも大きな特徴です。
次に発売されたミルガウスのモデルは、 Ref.1019です。自動巻きムーブメントがCal.1580クロノメーターに変更されました。1959年から発売され、生産が終了したのは1989年です。ロングセラーとなった人気のモデルであり、前期と後期で仕様が異なっています。
さらに、モデルチェンジにより登場したのが、2007年に発表されたRef.116400です。Ref.1019のデザインを基本としつつ、初代のRef.6541の特徴であった稲妻針も採用されています。ケースのサイズはさらに大きくなり、40mmとなっています。ロレックスの中でも唯一グリーンのサファイアガラス風防を採用していることでも知られています。自動巻きムーブメントに採用されているのはCal.3131クロノメーターです。
ロレックス ミルガウスは他のモデルとは異なる点が多く、個性を楽しみたい人のニーズにも応えられるデザインとなっています。
耐磁時計としての個性だけでなく、文字盤のデザインが個性的であることも、大きな特徴のひとつだ。
秒針には、ヴィンテージモデルに導入されたこともある「イナズマ針」を採用し、挿し色には鮮やかなオレンジ色が使われている。
また、Ref.116400GVには緑色に着色された「グリーンサファイア クリスタル」を用い、他のロレックスモデルにはない独特の個性を演出しているのだ。
一見するとベーシックな時計に映るが、近くで見たり腕に乗せたりすると、圧倒的な存在感を放つモデルといえるだろう。
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