ブランドコピー >> どんな時計がいいですか?クォーツ or 自動巻き
連絡先: [email protected] 担当者: 小澤 正幸

ブランド情報 時間:2023年3月15日

 

どんな時計がいいですか?クォーツ or 自動巻き

 

機械式とクォーツ式、どちらを購入する予定ですか?

パッと見は、あまり違いがないように思えるかもしれません。しかしながら機構・使い勝手・価格、あるいは外観まで、実は様々な面において大きく差があります。いったい、どちらを買うのが正解なのでしょうか。

 クォーツは秒針がカチカチと、1秒ずつ刻みながら動きます。 自動巻きは秒針が1秒間に8回前後動く為、滑らかな動きで時間を刻みます。 クォーツは1秒間に1回針が動くので、1秒間隔でカチカチと音がします。 自動巻きは1秒間に複数振動するので、ジジジッと速いペースで音がします。

 

クォーツ式腕時計のメリット・デメリット


メリット:

■高精度

クォーツ式腕時計の最大にして最高のメリットはこれです。その正確性です。

クォーツの高振動、それを電気信号に変換し正確に針を動かす(ステッピング)モーターは、機械式時計には真似できません。

なお、さらに正確な時計として電波時計が挙げられます。これは情報通信研究機構が送信する標準電波(誤差が約10万年に一秒とされる超高精度な原子時計が時刻基準となっている)をキャッチし、自動で時刻修正してくれる時計です。

しかしながら電波が受信できない場所では時刻修正を行えません。そこで受信環境外ではクォーツ時計として運針するものがほとんどであり、やはり高精度時計にクォーツが欠かせないことがわかりますね。


■低価格

機械式時計は細かなパーツを緻密な設計のもと、精密・精緻に組み立てていかなくてはならず、量産しづらいためどうしても高額になりがち。

しかしながらクォーツ式時計は機械的な構造は少ないため、低コストでの製造が可能です。

クォーツ発明当初は高額であったものの、現在では大量生産されるものがほとんど。1,000円以下で売られているものも少なくありません。

ちなみにクォーツは原石がそのまま使われるわけではなく、一定の振動数を実現するためにカット・研磨がなされますが、ダイヤモンドのように精密なものではないので量産は比較的カンタンです。

こういったクォーツ式腕時計のリーズナブルさは、「世界中のあらゆる人が時計を持つ」ことを実現したという、産業界にとって非常に意義深いものがあります。


■安価でも及第点の性能を持つ

大量生産品の多くに言えることですが、製造工程がある程度決められているため、安価でもそこそこ良いレベルの性能を保ちます。つまり、100円均一で売られている腕時計でも、一定の精度を保つ、ということ。

コストパフォーマンスに優れているとも言えますね。


■ブランドの選択肢が広い

機械式時計は、製造できるメーカーも購入層も限られることから、基本的に時計に特化したブランドから販売されています。

一方のクォーツ式時計は量産されていることから、カジュアルブランドやファッションブランドなどでも手が出しやすい機構です。そのためダニエルウェリントンやポールスミス、ディーゼルなど、ファッションに敏感な若者からの人気のブランドも、クォーツ式腕時計をラインナップに加えてきました。

つまり、ご自身の気に入ったファッションブランドの時計を持とうと思った時、クォーツ式の方が探しやすいことを意味しています。

 

デメリット:

■機械式時計と比べると資産価値が低い

上記の「使い捨て」感は、資産価値の低さにも繋がります。

高級時計は、しばしば再販の対象になります。中には売値より高くなった!なんてことも・・・これは、機械式時計がメンテナンスをすれば末永く使っていけるという、永続性によるところが大きいです。

一方のクォーツ式腕時計はICの劣化など、いずれ寿命がきて使っていけなくなる、といった側面から、機械式時計に比べると資産価値は低いと言えます。

しかしながらこの資産価値を「一生ものの家宝」ではなく「リセールバリュー」のみで考えるのであれば、クォーツ式腕時計も捨てたものではありません。

グランドセイコーやタグホイヤー、オメガにブライトリングなどが手掛ける人気の高級クォーツ式時計は中古市場で活発に販売されており、時計買取専門店でも積極的に高額買取しているところは少なくありません。

ブライトリング コルト スカイレーサー

また、寿命、寿命と言われますが、クォーツが登場してまだ60年ほど。そのため機械式時計ほど技術が確立していないからまだ修理不可であって、今後修理できるクォーツ式時計が開発されるかもしれません。また、寿命が短いと言ってもロレックスのオイスタークォーツなど数十年前の個体でも電池交換をすれば問題なく使えるものもあります。

そのため一概にクォーツ式時計が資産価値がない、とは言えません。


■高級時計ブランドだとクォーツ式モデルをラインナップしていないことも

ロレックスやブランパンなど、高級時計メーカーの中には機械式時計しか製造していないところも存在します。

また、パテックフィリップやオーデマピゲなどのように、クォーツはレディースラインのみをメインで出している、といったメーカーも。

クォーツ式時計の安価さや機構のシンプルさから、どうしても時計業界の中では機械式とクォーツ式を比べた時に、後者を格下と見る風潮があるためでしょう。

 

機械式腕時計のメリット・デメリット

 

メリット:

■味わい、ロマンなど趣味性が高い

「一度機械式腕時計にハマると、もうクォーツ式には戻れない」

そんな風におっしゃる方もいる機械式腕時計のメリット・中毒性は、機械が織りなす味わい深さにあると言えるでしょう。

繊細に仕上げられたパーツの数々、歯車の精密な動き、時計の心臓部であるテンプの回転など、挙げればキリがない程に機械式時計には華やかな魅力が詰まっています。

そもそも、現代に続く機械式時計の機構が確立された18世紀以来、その根本のシステムが変わっていないというのも胸が熱くなりますね。

 

■様々な機構を付加できる

前項でもお伝えしたように、クォーツはその構造上、3針が基本機能となります。近年ではクロノグラフやGMTなどが付加された個体もありますが、トルクが弱いためあまり複雑な機械を載せることができません。大容量にすればそれだけ高い電圧が必要となり、腕時計サイズでの実現がなかなか難しいのです。

機械式時計 複雑機構

一方の機械式時計は、モジュール的に様々な機能を付加することが可能です。それは前述した実用機能に留まらず、トゥールビヨンやミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダーなどコンプリケーションと呼ばれる超絶技巧にまで及びます。

ちなみに、ヴァシュロンコンスタンタンが2015年、創業260周年を祝して「史上最も複雑な時計」として打ち出したRef.57260には、なんと57もの複雑機構を搭載していました。そのムーブメントのパーツ数は1728だとか・・・

こういった「実用に必ずしも必要ではない機構」もまた、機械式時計の味わい深さ。さらに言うとトルクが強い分、針が太く長く、それでいて運針が滑らかなため、見た目の良さ・クラス感に一役買っています。

 

■ステータスシンボルになる


パテックフィリップ ノーチラス

後述する「機械式腕時計のデメリット」の中に、価格が高くなる、といったものがあります。しかしながら上記の味わい深さがあるからこそ、その価格はステータスシンボルへと繋がります。


また、機械式時計を購入することは、しばしば「そのブランドの伝統を買う」と表現されます。

今でこそある程度はオートメーション化されていますが、熟練した時計職人たちでしか手掛けられないモノもあります。あるいは職人にしか出せない味わいも・・・そんな時計ブランドの伝統を、機械式時計を通じて感じることができると言えるでしょう。実際、世に溢れる時計には様々な価格帯のものが用意されていますが、50万円を超えるとなると、そのほとんどが機械式時計となります。そして、その時計たちは超一流時計ブランドによって作られているのです。

つまり、機械式時計を身に着けている=高い・あるいは良い時計を着けていると周囲から認識されることとなり、承認欲求が満たされます。


■分解修理が可能で末永く愛用できる

機械式時計はクォーツと違って、基本的には金属パーツを一つひとつ組み立てて製造されています。そのため不具合があった場合に分解して修理することが可能で、こういったメンテナンスをきちんと行えば数十年に渡って使用することができます。つまり、機械式時計の永続性に一役買っています。

もちろんそのメーカーでしか製造していない超絶コンプリケーションなどだと専用パーツが必要で、既に廃盤になっており修理不可、なんてケースもあります。しかしながらよく出回っている機械なら年月が経っていても汎用パーツと交換できることがほとんどです。

ただしカルティエなど、一部メーカーでは修理の際にムーブメントをまるごと交換する場合もあります。


■資産価値が高い

ロレックス パテックフィリップ

味わい深さ、ステータスシンボル、その構造ゆえの永続性・・・三拍子が揃うことで、ロレックス機械式腕時計は、あらゆる製品の中でも屈指の資産価値を誇ります。なお、ここで言う資産価値とは、「家宝」でもあり「リセールバリュー」をも指します。

子や孫へ受け継いでいったり、再販して次に買う時計の元手にしたりといったことが一般的なのです。実際パテックフィリップなどは家宝となることが前提。そのため「永久修理」と呼ばれる制度を独自に設けており、製造から何年・何十年・あるいは100年経っていようが修理してまた使うこと顧客に提案しています。

さらに言うと、ロレックスなど人気ブランドであれば、時が経つにつれ”プレミア”がつくモデルが存在するのも機械式時計ならでは!

普通、パソコンなどの精密機器にしろブランド品にしろ、経年によって価値はどんどん下がっていきます。しかしながら時計はその資産性や永続性から、経年によって希少価値が高まり、買値の何倍もの相場を記録してしまう個体もあるほどです。

 

デメリット:

■クォーツ式腕時計ほど精度が高くない

電子回路を駆使して動くクォーツ時計と比較すると、機械式時計コピーの精度はどうしても劣ってしまうことが現実です。

月差±15秒~±30秒程度以内という精度を誇るクォーツ時計に対し、機械式時計は日差±20秒までが正常値とされています。

やっぱり差があるな、と思うかもしれません。

でも、精度がクォーツより劣るとはいえ、日常生活に支障がない程度の誤差です。毎日のように時計を触ってあげれば気にならないですし、毎日時計と向き合うことでその個体の不具合や違和感にもすぐ気づきやすくなるでしょう。

ランゲ&ゾーネ ダトグラフ

さらに言うと、現代の機械式時計の精度はどんどん向上されており、クロノメーターと呼ばれる高品質機械式ムーブメントは日差-4秒から+6秒以内、セイコーが作り上げたスプリングドライブというムーブメントは日差±1秒相当の精度を誇ります。

※ただしメーカーが発表する数値は、時計に一切の負荷を与えない環境で測定した数値ですので、実生活でご使用される場合、それ以上の誤差が出ます。


■磁気・衝撃・振動に弱い

何度か言及しているように、機械式腕時計は構造が複雑なため磁気・衝撃・振動に弱くなります。また、こういった不具合があった場合の修理も高額になりがち。

とは言え時計は精密機器ですから、デリケートになのは当たり前。これはクォーツ式にも言えることですし、スマートフォンやスマートウォッチなど高額なデジタルデバイスに対しても「取扱いに気をつける」ことは同じでしょう。

また、近年ではケースを堅牢にしたり、繊細なヒゲゼンマイをシリコンなど強度の高い素材にして磁気帯び・衝撃・振動対策を行っているメーカーは少なくありません。

 

結論:腕時計はクォーツ式と機械式、どちらがいいの?


最後にクォーツ式と機械式腕時計、どちらを選ぶべきかをまとめに替えてお伝えいたします。

最も大切なのは、ライフスタイルに合ったものを選ぶ、ということです。例えば毎日忙しくてスケジュール管理に追われている、というのであれば、より正確で実用性が高いクォーツ式腕時計が良いでしょう。反対にステータス重視であれば、機械式腕時計をご選択する方が多いのではないでしょうか(もちろんステータス性の高い高級クォーツもたくさんありますが)。

また、予算で決める、というのも大切です。予算に限りがある方はクォーツ式腕時計を。逆に50万円以上の時計を購入しようと思った時、その選択肢は機械式時計が多くなりますね。普段使いとは別のサブ機を探している、という方は、安価なクォーツ式を選んでも良いでしょう。

こういった条件に加えて、最後は自分自身が気に入ったものを選ぶことです。素敵だと思った時計を愛用する。それこそが腕時計の醍醐味なのですから。


 

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