ゼニスより、現代アートで世界的な旋風を巻き起こしているアルゼンチン系スペイン人のフェリペ・パントンがデザインを手掛けたウオッチ「デファイ 21フェリペ・パントン」がリリースされた。ゼニスとパントンのコラボレーションは、2020年、マニュファクチュールの建物のファサードを現代アートのキャンバスとして仕上げたことから始まり、そして今、パントンはゼニス最先端のクロノグラフをリニューアルして、 卓越した時計製造の素晴らしさと、キネティックアートとしての美しさを併せ持つタイムピースを生み出した。
非常に色彩豊かな「デファイ 21フェリペ・パントン」は、パントン作品のコンセプトである「可視スペクトル」を視覚的にも機械的にも表現することを目的としている。ベースとなった「クロノグラフ エル・プリメロ 21」は、1/100秒計測の比類なき精度を備え毎時360,000回の高振動で鼓動する、ゼニスが製造する中で最も振動数の高いモデル。パントンのコンセプトを表現するためのキャンバスとしても理にかない、可視光線の振動数と屈折した色がクロノグラフ内で連動する。
パントンは初となる時計のコラボレーションについて「当初からのコンセプトは、この素晴らしい時計製造の技術によるピースを、ひとつのオブジェの中に時間と光がつまった着用できるキネティックアート作品に変えることでした。出来上がったものにとても胸が高鳴りました」とコメントしている。
パントンが常に斬新な技術とツールを模索しながら大胆なアート作品を生み出すように、ゼニスは本作の制作にあたって、時計製造の世界では知られていなかった新しい技術を開発し、革新の限界を押し上げた。そのなかでも印象的なのは、パントンの作品の特徴であるマルチカラーのブリッジだ。干渉色の原理に基づいた特殊なPVD加工が施されたブリッジは、メタリックなレインボー調のグラデーションを見せる。中央の時針と分針は、パントンの作品にある稲妻をモチーフとしたユニークな形状。ブリッジと同じ特殊なPVD加工が施されているが、これは今まで歪みのある形状では困難とされてきた正確なレインボーのグラデーションを、ゼニスのエンジニアリングによって実現したものだ。
こうした視覚的効果は、パントンの絵や彫刻で繰り返し取り上げられてきたテーマでもあり、ディテールにも取り入れられている。ブリッジ上部や文字盤の一部に施された高度なレーザー彫刻とラッカー技術を利用したストライプによるモアレ効果によって、流体ムーブメントに視覚的な錯覚が与えられている。この色彩豊かなムーブメントとダイアルの様々なディテールが際立つように、端正なグリッド柄のベゼルを搭載したブラックセラミック製ケースに、歪みを持たせたグリッドモチーフを加工したブラックラバー製ストラップを組み合わせ、見事なコントラストを演出する。
本作は、上面にフェリペ・パントンがこの限定版のために特別に制作した署名入りの証明書がついたミニチュア版の絵がプリントされた、ハードカバーをかたどった専用箱に収められ、付け替え用のレインボーカラーのストラップとともに、数量限定100本でゼニスブティックおよびオンラインショップで取り扱われる。
デファイ 21 フェリペ・パントン
Ref.｜49.9008.9004/49.R782
ムーブメント｜自動巻き（エル・プリメロ 9004）
パワーリザーブ｜50時間以上
機能｜クロノグラフ機能（1/100秒計測）、クロノグラフパワーリザーブインジケーター、時針、分針、スモールセコンド、クロノグラフ針、30分カウンター、60分カウンター
ケース素材｜ブラックセラミック
ケース径｜44mm
ストラップ素材｜ブラックラバー
防水｜10気圧
N品価格｜36600円
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